what is football?

目標:ゲームを大きな枠組みと小さな枠組みで捉えて言葉で表現すること。

18/19 EL セルティック 対 バレンシア 1stレグ

今回は、セルティックバレンシアの試合について書きたいと思う。

まずは、スタートポジションの確認から。

前半

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後半

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 いくつかのサイトには、セルティックはブラウンとマクレガーの2DMFとあったが、僕が見る限り、4-3-3(4-1-4-1)でプレーしていた。4-2-3-1は後半からだった。

 かみ合わせを考える。配置だけを見れば、キーポイントになりそうなのはバレンシアセルティック8番のブラウンに対しどう振る舞うかであろう。2FWの動き次第では、ビルドアップが容易に行われてしまう可能性もある。

 それでは実際の試合を見ていきたい。試合全体の展開としては、セルティックのボール保持、バレンシアのカウンターが主であった。各スタッツは、ポゼッション64/36,総パス数790/435, (セルティック/バレンシア)と、セルティックがボール保持していたことがわかる。

 試合を通してボールを保持していたセルティックだったが、大事になるのはどこで、誰が、どのようなパスによって保持していたか、だ。データによると、最もパス数が多かったのは、CBのシムノビッチで157本、次いで同じくCBのボヤタで130本だった。この数字は両チーム含めての1,2位でもあった。(ちなみに、3,4位はセルティックの両SB。)次に、どこで保持されていたかは、タッチ数を示したヒートマップを用いる。

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右がセルティックで、左がバレンシアだ。後述するが、バレンシアの1stDFラインがセンターラインの少し前だったことを踏まえると、DF4枚+DMFでボールを保持していたことが予想される。実際の試合を見てもその印象が強かった。もう一つ、保持の中で効果的なパスを供給出来ていたかを測るために、キーパスの数字を挙げておきたい。セルティックのキーパスは試合を通して4本で、ブラウンとマクレガーが1本ずつ、クリスティーが2本だった。よって、ボールを保持していたものの、効果的にチャンスに繋げられていなかったことが推測できる。

 では、セルティックのビルドアップ以降の攻撃を封じたバレンシアの守備とはどのようなものだったのか?詳しく考察していきたい。まず1stDFである2FWは、センターラインの少し前に陣取った。そしてSBにはSMFがついていっていた。特に前後半通じて、中央のエリアでセルティックに2CB+1DMFもしくは2CB+2DMFの数的優位を作り出されており、数では完全に不利な状態が続いた。

 しかし、簡単にこのラインが突破され、バレンシアの2列目の前(特にピッチ真ん中)でセルティックにボールを持たれることは少なかった。これを可能にしていた2FWの動きとしては、DMFが彼らの背後にポジションを取っている時や、CBにアプローチに行く場合、確実にCBからDMFのパスコースを背中で切って制限をかける事が挙げられる。もし、DMFが彼らの前にポジションした場合、無理にCBには行かず、MDFにパスが入ったタイミングでプレスをスタートさせた。これは、前後半でセルティックが配置を変更しても機能していた。3枚もしくは4枚に対して2枚で対応ができている事によって、その他のエリアで安定した守備が実現していたように思う。

 

一旦。続きを書くかは気分。